本日の1冊 『フレンズ×ナイフ 2 死神を包む風』 [ライトノベル]
フレンズ×(ウィズ)ナイフ〈2〉死神を包む風 (MF文庫J)
- 作者: 星家 なこ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/11
- メディア: 文庫
星家なこさんの 『フレンズ×ナイフ 2 死神を包む風』 です。
正直言って、ちょっと戸惑っています。
なぜかと言うと、前巻の流れがどこかに行ってしまったような印象なのですよ。
と言うのも、一つには、あの死神と呼ばれた“地堂美優”がなんだか随分可愛らしくなっちゃってるんです。
ことあるごとに「殺すぞ!」って凄みながらも、新キャラ“司馬恭介”を相手に、思いっきり甘えんぼさんになっている姿を見せ付けられるとなんとも……。
これはこれで十分いい感じだとは思いますが、いったい星家さんは美優をどういうキャラに持って行きたいんでしょうか?
ちょっと疑問です。
2つめに、物語の展開がいきなり新章に突入したように感じたことです。
美優と司馬の出会いを描いた冒頭こそ不自然さはありませんが、その後は随分と唐突にいろんな要素が詰め込まれてしまって、別のお話を読んでいるような感覚さえありました。
なので、こちらもこの先どうなるのかちょっと見えてきません。
でも、実はこういうところが星家さんの特徴であり、魅力であるのかもしれませんね。
だって、なんやかや言いましたけど、やっぱ面白いんだもの。
今巻では“橘あかり”が苦戦しています。
あかりの幼なじみで風を操る暗殺師の少女・“柊撫子”と、命を削り作り出された武器<ソーマ>の刀を携えた死を恐れぬ少年・司馬が強いのなんの。
特に司馬は、あのメガネを掛けたときのあかりが歯噛みして悔しがるくらいですから、相当な手錬れです。
はたして次巻では、あかりは華麗な空中戦で司馬をねじ伏せることができるのでしょうか。
もっとも、それも次巻に司馬が登場すればですけれど。
唐突にいなくなったりしませんよね?
カバー&口絵担当 後藤なおさんのWS:GALAXY'S CHILD
http://st.sakura.ne.jp/~galaxy/
本文イラスト担当 SHOさんのWS:Runatic Moon
関連記事:2008/06/07 [ 本日の1冊 『フレンズ×ナイフ』 ]
2008-12-04 22:24
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