本日の1冊 『スクランブル・ウィザード』 [ライトノベル]
自然界に無数に存在する魔力素子<マナ>を集め魔法回路を組み上げることにより超常的な力を行使する才能を持つ者たちがいた。
彼らは魔法士と呼ばれ、国家の財産として保護されると同時に魔法の技術を磨く義務を負わされ、特に優秀な者は国家公務員―特殊執行官として国家のために働くことを義務付けられていた。
この物語は、内閣府特別対策局に所属する一級特殊執行官・椎葉十郎が、魔法士の卵が集う守ケ丘初等育成校で、一人の少女と出会うところから始まる。
第2回ノベルジャパン大賞、大賞受賞作品、すえばしけんさんの 『スクランブル・ウィザード』 です。
お話自体はよくあるモノだと思いますけれど、結構面白かったです。
国家というものが関わることにより生じる深い闇が、物語世界の土台を堅固にしています。
そこに築き上げられた判りやすい設定と滞りのない進行、そして素直で読みやすい文体も手伝って、違和感を感じることもなく、楽しく読み進めることができました。
うん、流石大賞受賞作!って感じですね。
この作品、一つ大きな謎を残したまま終わっています。
ということは、近々続きがあるのかな?
すえばしけんさんのblog:納豆日記 byすえばしけん
http://d.hatena.ne.jp/suebashi/
コメント 0