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本日の1冊 『銀色ふわり』 [ライトノベル]


銀色ふわり (電撃文庫 あ 13-23)

銀色ふわり (電撃文庫 あ 13-23)

  • 作者: 有沢 まみず
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2008/07/10
  • メディア: 文庫



車道を隔てた向こう側
気がつくと彼が見つめている
私は驚き、歩みを停める
そして彼から目が離せない
ふたりの視線が絡み合う

―でも、なぜ?

やがて彼が笑顔で手を振る
「じゃあね」
声が聴こえた気がした

本当に貴方には私が見えているの?
私が、存在していることが、判るの?

―なぜ、私には、貴方が判るの?



―貴方は、誰?―



 
 
誰にも知覚されない、そして生きているものを何も知覚できない少女と、この世界でただ一人、少女と触れ合うことのできる少年の物語。
有沢まみずさんの 『銀色ふわり』 です。

少女の想いを考えると胸が締め付けられ涙が溢れてきます。

同じ世界にいながら重なることのない少女と周囲の人々。
少女を待っているものは、決して何人(なんぴと)も想像することの叶わない、圧倒的で耐えきれない孤独と恐怖。

唯一つの支えは、少女を見つめる少年の温もり。
そして、それは少年にとっても・・・・・・。



こんな物語を読むことができるとは思いませんでした。



ふたりの運命に抗う戦いは今始まりました。
待ち構えているものは、辛く悲しい現実だけなのかも知れません。

けれど、たとえこの先どのような結末が待ち構えていようとも、目を逸らさずに見守って行きたい。
これは、そんな作品です。




有沢まみずさんのWS:来るなら恋して!
kurukoi.gif

イラスト担当 笛さんが原画を描いているPCゲームメーカーのWS
(WS内のブログにこの作品の紹介記事があります)
RococoWorks_banner.gif
(注:18禁WSが開きます)

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