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本日の1冊 『司書とハサミと短い鉛筆』 [ライトノベル]


司書とハサミと短い鉛筆 (電撃文庫 ゆ 1-18)

司書とハサミと短い鉛筆 (電撃文庫 ゆ 1-18)

  • 作者: ゆうき りん
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2008/07/10
  • メディア: 文庫



子どもの頃、「仕掛け絵本(飛び出す絵本)」に夢中になった時期がありませんでしたか?
ページを開くたびにキャラや背景が立ち上がり、中にはパーツを手で動かせるものもあったりして、ワクワクしながら次々とページを捲っていった記憶はありませんか?
そして、それらの中にはその精巧さ、緻密さで大人をも魅了する、いえ、むしろ大人だからこそ魅了されるような芸術作品と言えるものもあったりしますよね。

さて、ここで質問です。
そんな楽しいはずの仕掛け絵本が、こんな風にあなたと関わりを持つことになったとしたら、あなたはどうしますか?

  • ある日、とても立派な装丁の仕掛け絵本を手に入れたばかりに、突然自分の心臓を仕掛けにされてしまったら?
  • その仕掛け絵本の中から、身の丈ほどもある大きな鋏を携えた女の子が飛び出してきたら?
  • そして、自分の心臓を元に戻すために、その女の子とともに禁書(悪い仕掛け絵本)と戦わなければならなくなったら?

さあ、あなたなら、はたしてどうしますか?


―つまりこれは、そんな感じのお話なのです。




ゆうきりんさんの 『司書とハサミと短い鉛筆』 です。

家庭の事情から読書嫌いになった少年・文人と、彼を自分の<マイスター>と認めた<虚ろの図書館>の<戦闘司書>・フィフの物語です。

フィフがなかなか良いです。
感情表現が豊かで裏表のない言動や文人へ向ける真っ直ぐな信頼は、微笑ましいやら歯がゆいやら、なんだかとてもこそばゆい感じです。
そしてこれに、トモセシュンサクさんのイラストがピッタリとマッチしています。
カバー絵を見ていただけると判ると思います。
まさにこれがフィフなのです。

お話は、キャラも立っていますしテンポ良く進んでいて、読み手を飽きさせません。
ただ、文人の持つ特殊能力の設定がちょっとなんだか・・・。

もっとも物語はまだ始まったばかり。
これからこの設定がどんな風に絡んでいくのかわかりませんし、ひょっとしたら物語の重要な鍵になるのかもしれませんよね。

今巻では無事に<禁書>の1冊を封印したふたり。
次巻では、はたしてどんな<禁書>と対峙することになるのでしょうか。

でもまずはその前に。
文人、早くフィフにパンツを穿かせてあげてね!




イラスト担当 トモセシュンサクさんのWS:無限軌道
無限軌道
(注意:18禁WSが開きます)

関連記事:
2009/05/03 [ 本日の1冊 『司書とハサミと短い鉛筆 3』 ]
2008/11/08 [ 本日の1冊 『司書とハサミと短い鉛筆 2』 ]



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