本日の1冊 『彼女は戦争妖精 1』 [ライトノベル]
孤独に埋没する少年の元に少女は現れた
―ウォーライク
少女は自らをそう称した
―好戦的
少女の、まるでテニエルが描く不思議の国に迷い込んだ少女を思わせる姿は
その言葉の響きとは随分とかけ離れていた
あの時、確かに少女は言った
―死にたくない
そして、少女は囁く
―イオリにはクリスがいるよ
少年の中に芽生えた感情は、はたして少年を何処へ導くのか
それは少年自身にも判らない
―高校生・宮本伊織の元に届いた、行方不明の父親から7年前に送られた荷物の中に納められていたのは、精巧なビスクドールを思わせる10歳ほどの金髪碧眼の美しい少女・クリスタベルだった。
自らを“ウォーライク”、“妖精”だと言うクリスタベルに戸惑う伊織。
この日を境に、伊織は非日常へと足を踏み入れることになってしまう。―
嬉野秋彦さんの 『彼女は戦争妖精 1』 です。
イラストはフルーツパンチさんが描かれています。
面白いです。
物語の基本的な設定は、これまでも幾度となく見かけたことがあるものだと思うのですけれど、キャラの立て方と配置、そして極力無駄を省いたようなシンプルな文章がお話をいい感じに仕上げています。
劇中で伊織とクリスが交わすディープなキスも、描き方のよっては結構扇情的だと思うのですが、そんな雰囲気を感じさせないのは、淡々と流れていく文章のなせるわざでしょうね。
今巻はまだまだ物語の導入部分。
はたして、この後何巻かけて楽しませてくれるのでしょうか?
嬉野秋彦さんのWS:ウレシノ クロニクル
http://blog.ureshino.cn/
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