本日の1冊 『放課後の魔術師 3 マスカレード・ラヴァーズ』 [ライトノベル]
放課後の魔術師 (3)マスカレード・ラヴァーズ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 土屋 つかさ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 文庫
論理式を構築することにより魔法を行使する≪血族≫たちの物語。
土屋つかささんの 『放課後の魔術師 3 マスカレード・ラヴァーズ』 です。
今巻では、前巻で触れられていたとおり、安芸や伊代、イド(秋津塊斗)たちに降りかかった“2年前の出来事”がイドの口から語られます。
≪蒼≫が≪完結した円環≫の指示に従い伊代を見捨てたこと、そこには≪―円環≫の思惑が深く絡んでいること、それが元で彼が≪―円環≫の敵である≪鴉≫となったこと、そして伊代を愛していること……。
けれど、はたしてそれが真実か否かは分かりません。
なぜなら、読者に対して提示されたのは、あくまでも一方的にイドが語った言葉のみなのです。
確かに伊代が≪鴉≫と戦った時の≪蒼≫の動向を安芸と絵里子はその場で明確に否定していませんし、伊代が身体機能を奪われジェシカシステムの一部となっているのは事実ですが、彼女も≪蒼≫の論理魔術師として今のイドの行動を否定しているのですから。
きっと次巻以降、安芸や伊代の目を通した“2年前の出来事”が語られることでしょう。
そして、その時こそ、遙が安芸のために何をすべきなのかが見えてくるのでしょうね。
≪紅≫の魔術師として強大な力を持つ遙に封印を掛けている存在、彼女を≪姫≫として迎えようとする≪鴉≫の真意、≪―円環≫とは別の思惑を持っているらしい斎条の動向などなど、気になることがいっぱいのこの物語、土屋さんのあとがきによると、この先大きな展開があるようです。
次巻はいつになるのでしょうか。
土屋さん、続きが気になってしょうがないので、どうか早めによろしくです!
土屋つかささんのblog:土屋つかさの今か無しか
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イラスト担当 ふゆの春秋さんのWS:ふゆの春秋's テクノフユノ
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