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本日の1冊 『円環のパラダイム』 [ライトノベル]


円環のパラダイム (一迅社文庫 せ 1-3)

円環のパラダイム (一迅社文庫 せ 1-3)

  • 作者: 瀬尾 つかさ
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: 文庫



ゲートゾーンに飲み込まれ、無数の≪欠片(ピース)≫となった地球。
霧の白壁(クリフ)により分断された≪欠片≫は、異世界の≪欠片≫と結びつくことで安定はしたものの、そこで暮らす人々は、霧の白壁に設けられた≪出口(ゲート)≫を抜けていつ現れるかも分からない外敵に怯えながら生きることを強いられることとなった。

地球がバラバラになってから5ヶ月が過ぎたある日、18歳以下の少年少女が多数を占め、生き残るために高度文明を持つ異世界の寄生種・円環族を受け入れた≪学校≫と呼ばれる≪欠片≫に、人類が生きるには苛烈を極める様々な≪欠片≫を渡り歩き、心身がボロボロになってしまった少女と、ただ少女を守りたい一身で戦い続けた少年が辿り着く。
少年は赤羽玖朗と、少女は紀野国可耶と名乗り、≪学校≫は2人を食客として迎え入れた。

それから1ヶ月、玖朗と可耶は≪学校≫での平和な営みの中で徐々に心と身体の傷を癒し、柔らかな笑顔を見せるまでになっていた。
けれど、そんな平穏を嘲笑うかのように、運命の暗い影はついに≪学校≫へと手を伸ばし、2人は再び過酷な戦いに巻き込まれようとしていた。



瀬尾つかささんの 『円環のパラダイム』 です。

いや~、こう来たか!って感じですね。

これまでも、人の住む世界と異世界が繋がったり重なり合ったりして、主人公が危機に陥ったり人類の存続が脅かされたりするお話は沢山ありましたが、この物語のような世界観は初めて経験しました。
展開もテンポが良くて、結構楽しめましたね。

高位の存在により多数の異世界がバラバラにされ、まるでジグソーパズルのように組み合わされてしまった宇宙の謎。
そこで繰り広げられる、≪欠片≫同士の戦いや異なる寄生種による覇権争いの行く末。
長く辛い旅の中で高位の存在に近づく鍵となりうる特殊な能力を手に入れてしまった玖朗と可耶の、そして、過酷な環境に投げ出された≪学校≫で必死に生き延びようとする少年少女たちの運命。
さらに、玖朗と少女たちの恋の行方などなど、この先が楽しみな要素が揃ったこの作品、pochiとしてはぜひ続きが読みたいのですけれど、あとがきを読むと、なんだかこれで終わりっぽい感じがするんですよねぇ。

できれば、続巻を期待したいのですけれど、はたして?




イラスト担当 一葉モカさんのWS:Chocolate Latte(ショコラテ)
http://latte.candypop.jp/


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