本日の1冊 『シュガーダーク 埋められた闇と少女』 [ライトノベル]
冤罪により囚人となり、共同墓地の墓穴掘りとして労役を科せられたムオル・リードが、日の落ちた暗い墓場で、闇に紛れるような濃紺色の外套に身を包んだ墓守りの少女・メリアと出逢い始まる物語。
第14回スニーカー大賞、大賞受賞作、新井円侍さんの 『シュガーダーク 埋められた闇と少女』 です。
ショックでした。
こんなラブストーリーがあるとは思いませんでした。
正直、読むのが辛い場面もありました。
メリアが背負わされてしまった宿命のあまりの過酷さに、気が遠退く感覚さえ覚えました。
そして、彼女が内に抱く強さと温かさに、胸が打ち震えました…。
この物語を読み終えて、はたしてメリアは本当に闇から解き放たれたのだろうかという疑問が残りました。
けれど、朝陽を浴びながら微笑むメリアは、紛れもなく今、幸せを噛締めているのですから、それは些細なことなのかもしれません。
新井円侍さんのWS:環状炉
http://www.araiengine.com/
イラスト担当 mebaeさんのblog:めばえあにめ
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