本日の1冊 『すべての愛がゆるされる島』 [ライトノベル]
太平洋の真ん中、赤道直下に浮かぶ名も無き小さな島。
その島に降り立つ人々が向かう先は、崖の淵に佇む教会。
その教会では、訪れたどのようなふたりでも祝福され、結婚式を挙げることができる。
そのふたりが本当に愛し合っている限り…。
人の心は乾きやすく、常に憂いを求めている。
その憂いには定めがあるわけではなく、優しさや温かさといったものもあれば、悲しみや怒り、時には憎しみでさえも、清けき泉のごとく人の内側を満たしてゆく。
人が愛に飢え、人の情を求め、そして与え続けるものであるならば、たとえそれがどのようなものであろうとも、それこそが愛と呼ばれるものなのかもしれない。
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