本日の1冊 『いとうのいぢ ゲームキャラクターデザインワークス+ドローイングDVD』 [本]
いとうのいぢ ゲームキャラクターデザインワークス+ドローイングDVD
- 作者:
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 大型本
今やイラストレーターとして幅広く活躍されている“いとうのいぢ”さんの創作に対する想いが、彼女の活動の原点であるアダルトゲームブランド“UNiSONSHIFT”の作品を通して綴られた1冊。
『いとうのいぢ ゲームキャラクターデザインワークス+ドローイングDVD』 です。
最初にお気をつけいただきたいことが一つ。
この本はイラスト集ではありません。
これは、“いとうのいぢ”という原画家が自らの作品を振り返りながら、絵を描き続けてゆくことの難しさや楽しさを、本とDVDという異なった媒体を用いて伝えようとしている、伝道の書なのです。
それぞれの媒体がどのような内容かというと、まず本ですが、前半は、のいぢねえさんがこれまでUNiSONSHIFTで携わった各作品からお気に入りのキャラを取り上げて、そのデザインのキーポイントなどを語ってゆくパートになっています。
作品名とキャラは次のとおりです。
『Be-reave』 | ・・・ | ミリ |
『忘レナ草 Forget-me-Not』 | ・・・ | エアリオ |
『こもれびに揺れる魂のこえ』 | ・・・ | 高円寺アヤナ |
『Peace@Pieces』 | ・・・ | 山田まりりん |
『ななついろ★ドロップス』 | ・・・ | 秋姫すもも |
『Flyable Heart』 | ・・・ | 稲羽結衣 |
ちなみに、『アリぱれ』は伊東雑音さんが原画ということで……。
ま、ね?
そして、後半は10ページに及ぶロングインタビュー。
今の“いとうのいぢ”に至る道程や作画のテクニックなどが、時に思い出話などを交えながら、連綿と語られてゆきます。
前半後半いずれの文章でも、のいぢねえさんの絵を描くことに対する想いが、綴られた言葉の一つ一つにギュッと詰まっています。
ファンにとってはこれだけでも、間違いなく“買い”でしょうね。
もう一つの媒体は、のいぢねえさんがイラストを描き上げるまでの過程を収録したDVDです。
収録時間はなんと73分!
内容はこんな感じです。
この画像からは「これだけなの?」という感想を持たれてしまうかもしれませんけれど、実際に動画を見ると、のいぢねえさんが指先を動かすたびに桜子さんが形作られてゆく様子は、まるで魔法のようです。
これは見ごたえがありますよ。
73分がホントに短く思えるほどでした。
と、ここまで長々と書き連ねておいて何ですが、これだけじゃきっとこの本の凄さを伝えきれないと思います。
なので、とにかく、何はともあれ、まずはお手に取ってくださいませ!
これは絶対お勧めです!
いとうのいぢさんのWS:ベンジャミン
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のいぢさんの手、本当に魔法みたいですよね~。
確かこのDVDの映像はその中で描いているピンナップが付いていたキャラメルに、付属DVDとして収録されていたものが初出だったと思います。
魔法の手で描かれていく桜子を見て、自分でも描けるんじゃないか?っていう錯覚に陥ったことを覚えています。
もちろんすぐに錯覚に気づきましたけどね^^
イラストレーターさんそれぞれで独自のやり方があると思うのですが、その仕事の一端が覗き見れるこの映像、見る価値あり!ですよね。
ただ、欲を言えば彩色している時のモニター画面とのいぢさんの手を2画面で見せて欲しかったなぁ。
by のんた (2010-02-13 08:25)
なるほど、2画面で!
たしかに、そうすると手の動きとイラストの変化が連動していて分かりやすいですよね。
おりしもUNiSONSHIFTでは『君の―』の制作に追われているはず。
のいぢねえさんをはじめとしたスタッフの皆さんは、今頃モニターとにらめっこしながら、魔法のような作業を続けているんでしょうね。
by pochi (2010-02-13 08:55)