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本日の1冊 『騎條エリと緋色の迷宮―英国亭幻想事件ファイル』 [ライトノベル]

騎條エリと緋色の迷宮―英国亭幻想事件ファイル

騎條エリと緋色の迷宮―英国亭幻想事件ファイル (電撃文庫 あ 24-1)

騎條エリと緋色の迷宮―英国亭幻想事件ファイル (電撃文庫 あ 24-1)

  • 作者: 秋月 大河
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 文庫


それらは、人間に寄生した
それらは、常に自分の宿主となるべき人間を探していた

それらは、自分に合った宿主に寄生すると、宿主に突然変異を引き起こし、常識では推し量ることの出来ない特殊な能力を与えた
人間は、古来よりそれらを恐れ、それらに魅入られた

人間は、それらを<EVE>と呼んだ

しかし、人間は、<EVE>が何なのか知らなかった

 
 
 
秋月大河さんの 『騎條エリと緋色の迷宮―英国亭幻想事件ファイル』 です。

この物語は、化物じみた怪力を持つ何者かに殺されかけ、さらにその何者かに植えつけられたモノのために死の宣告を受けた高校生小説家・瀬名皐月が、傲岸不遜な天才美少女学者・騎條エリとともに、生きるために奔走し、自らの過去と向き合い、“生きること”の意味を見つけるお話。

淡々と綴られた文章は、東京の実在する地名や建物を舞台に繰り広げられていることもあってか、この物語が当然“ありえないこと”であるにも関わらず、微妙なリアリティに溢れています。
さらに、
過去の事件からトラウマを抱えた主人公、
横柄な態度にちょっとだけ天然が見え隠れする美少女学者、
年齢不詳で童顔美少女風のふんわりしたメイドさん、
ある秘密を持った銀髪のロリっ子、
驚愕の情報網を持つ謎の男、
美少女学者のことを忌々しく思いながらも結局協力してしまう警視庁の警部
などなど・・・、
とても分かりやすい設定のキャラが十二分に個性を発揮していて、“まさしくラノベ”って感じの作品です。

『―幻想事件ファイル』 と言うからには、すでに続きが用意されているのだと思います。
はたして次はどんな事件が待っているのでしょうか?



秋月大河さんのblog:秋の月の夜に 秋月大河ブログ
http://akizuki07.exblog.jp/

イラスト担当 やすゆきさんのblog:Fancy-Free
http://kamikire.sub.jp/
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