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本日の1冊 『フレンズ×ナイフ』 [ライトノベル]


フレンズ×ナイフ (MF文庫 J ほ 2-2)

フレンズ×ナイフ (MF文庫 J ほ 2-2)

  • 作者: 星家なこ
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: 文庫


その少女は人の命を喰らって生きてきた
人の命を喰らわねば尽きてしまう少女の命

黒き獣は少女の命を削り、少女の命を紡ぐ
黒き獣の生み出す恐怖は、少女の生きる糧

少女は知っている
自らの内に広がり続ける深い闇を

少女は知っている
自らの行いに涙する人がいることを

少女は叫ぶ
― 本当は、命なんて欲しくない ―

けれど少女は命を喰らい続ける
それが少女が存在する意味であるかのように

 
 
 
星家なこさんの 『フレンズ×ナイフ』 です。
それはこんなお話です。
 
自らが持つ特殊な能力と生業のために他人と関わることを避けてきた“橘あかり”は、ある日クラスメートの“木嶋亜子”を護衛する仕事を依頼されます。
依頼内容を隠したまま亜子に近づき、“友達ごっこ”を始めようとするあかり。
しかし、声は掛けたものの、人付き合いを避けてきたあかりには亜子にどう接すれば良いのか判りません。
結局、あかりが友達になってくれたことを喜ぶ天真爛漫な亜子に引っ張りまわされて右往左往する羽目に。
そうしてなんとか友達ごっこを続けるあかりでしたが、やがて亜子が隠していたある重大な秘密を知ってしまい・・・。

正直、前作 『ヒトカケラ』 の印象と随分違うのでちょっと戸惑っちゃいました。
前作が静の印象だったのに対して、この作品は動のイメージ。
決してマイナスってことではなくて、前作の雰囲気も良かったけど、これはこれで結構ありじゃない?って感じですね。
特にあかりのアクションには胸が躍っちゃいます。
キャラ構成もいい感じじゃないでしょうか。
朴念仁かと思えば男前(?)で、時に恋する乙女っぷりを発揮するあかり
天然っぽく見えて実は悲壮な想いを秘めた亜子
普段のダメっぷりとは裏腹に、いざという時は凄腕を見せ付けるあかりの姉“ひかり”
そして、課せられた宿命により深淵に身を置くことを余儀なくされた亜子の双子の妹“美優”
などなど・・・。
それぞれのポジションがとても判りやすい構成になってます。
(ただ一人、プロローグに登場する“もーやん”を除いてですが・・・。)
 
もちろん、後藤なおさんのイラストもいい感じ!

この先果たしてどのような展開になるのかにわかには想像できませんが、次巻もきっと楽しませてもらえるものと期待しています。




イラスト担当 後藤なおさんのWS:GALAXY'S CHILD
[URL] http://st.sakura.ne.jp/~galaxy/
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