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本日の1冊 『狗牙絶ちの劔 1 ―刀と鞘の物語―』 [ライトノベル]


狗牙絶ちの劔1  ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫 (98-27))

狗牙絶ちの劔1 ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫 (98-27))

  • 作者: 舞阪 洸
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2008/05/20
  • メディア: 文庫


社会に潜み闇に蠢きながら人を喰らう化物・狗牙(くが)と、それを人知れず狩る狗牙絶ち衆が存在する世界
葛城駿は狗牙絶ち衆の少女・香月(かづき)と出会う

決して世間に知られてはいけない狗牙絶ちを駿に目撃された香月は、秘密を守るため彼の胸に愛用の狗牙絶ちの劔・玉響を突き立てた

自らの行いに涙しながらも躊躇わずに劔を押し込んでいく香月
そして自らの胸に沈み込む劔を感じ死を覚悟する駿

二人はそこで信じられない光景を目の当たりにする

駿の胸を貫くはずの玉響が、彼の身体に飲み込まれてしまったのだ

かくして、葛城駿の平凡な日常は幕を閉じ、波乱に満ちた非日常への扉が開かれた


 
 
舞阪 洸さんの 『狗牙絶ちの劔 1 ―刀と鞘の物語―』 です。
今巻はドラゴンマガジンに掲載された第1章から第6章を1冊にまとめたものですが、大幅に加筆・修正されているようですので、既読の方にも十分お楽しみいただけると思います。

淀みなく流れる文章がなんとも心地よい作品です。
特に香月や師匠の遊眞(あそま)たちが繰り広げる居合いの表現が実に美しく描かれています。
舞阪さん自身が居合いの経験者のようですので、当然と言えば当然なのかもしれませんが、ともすればそのことだけに力が入り、結局、文章のバランスを崩してしまうような作品が見受けられる中、とても自然に違和感なく表現されているのには感心します。
生意気な言い方になりますが、それだけ作家としての技量を持ち合わせている人なのだと言えるのでしょうね。

イラスト担当はうなじさんです。
いつもながら、魅力的なキャラをかっこよく、そしてかわゆく描かれています。
ホント、惚れ惚れしますね。
ただ残念なのは、雑誌掲載時に描かれたイラストのいくつかが文庫になって省かれていること。
富士見書房さんもイケズなことを・・・。
ちぇっ。

この作品、只今発売中のドラゴンマガジン7月号にて、物語の行く末を読者の投票で決定するという、なんとも無茶な企画を実施しています。
そちらもぜひチェックしてみてください。



舞阪 洸さんのWS:舞阪百貨店
http://maisaka100ka.serio.jp/

イラスト担当 うなじさんのWS:unaji-mir
http://unaji-mir.sakura.ne.jp/


DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2008年 07月号 [雑誌]

DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2008年 07月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2008/05/20
  • メディア: 雑誌



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