本日の1冊 『サムライガード 警護寮から来た少女』 [ライトノベル]
これは大政奉還がなされず明治維新がなかった、刀を脇に差した武士が闊歩する21世紀の日本でのお話。
武士養成校・嶽宗館学園2年生、十岐川清海には今日も気楽で平凡な一日が待っているはずだった。
だがその日、いつもどおりの遅い登校時に唐突に一人の少女が現れた。
「十岐川清海・・・・・・いえ、徳川清海様とお見受けいたします」
そう、清海は徳川家の血を引き、江戸幕府将軍職継承権に名を連ねるVIPの一人なのだ(ただし順位は27位)。
その極秘事項をさらりと口にする見知らぬ少女に警戒心をあらわにする清海。
しかし、少女はさらなる驚愕の事実を告げる。
「清海様の将軍職継承順位上昇(27→17位)につき、24時間お側にはりついてお護りいたします」
ここから、清海の日常ならざる日々が始まった。
先日ご紹介した 『狗牙絶ちの劔』(2008/06/09 [ 本日の1冊 『狗牙絶ちの劔 1 ―刀と鞘の物語―』 ]参照) の著者・舞阪 洸さんの 『サムライガード 警護寮から来た少女』 です。
またまた居合いの達人登場。
息の詰まるような鋭い剣戟はさすがの一言です。
でも、砕けてます。
良い意味で腰砕けの連続です。
『狗牙絶ちの劔』 での鬱憤(?)を晴らすかのような砕け具合。
特に清海と警護寮の少女剣士・愛香との夫婦漫才(?)は最高です。
愛香の台詞がどこまで本気でどこまで冗談なのかホントに判りません。
そこに入る清海のツッコミもまた良し。
しかし、お話は結構まとも。
ひょっとしたらホントにあったかもしれない現代を舞台に、読み手に違和感を持たせることなくキッチリ読ませてくれます。
これはなかなか面白いですよ?
次巻から物語の舞台は北の大地へ。
果たして清海たちを待ち受けているものとは!?
次巻を待て!
しかし、北の大地って・・・、某作品と同じじゃん。
ひょっとして、パラレルワールドものを目論んでる?
・・・・・・んなわけないですね。
舞阪 洸さんのWS:舞阪百貨店
イラスト担当 椎野 唯さん(&霜さん)のWS:ARTS GRAFFITI
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