本日の1冊 『SHI-NO-シノ-空色の未来図』 [ライトノベル]
SHI-NO-シノ-空色の未来図 (富士見ミステリー文庫 76-8)
- 作者: 上月 雨音
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
上月雨音さんの 『SHI-NO-シノ-空色の未来図』 です。
このシリーズも8巻目になりました。
今巻は「僕」が志乃ちゃんと再会する前に出会った、自らを予知能力者だと言う一人の少女を中心に物語が展開します。
今回、「僕」が志乃ちゃんを大阪に残したまま、帰省先で一人で事件を解決しようと躍起になることは、これまでの彼の行動を考えると随分と進歩したものだと思います。
けれどそれが、計らずも志乃ちゃんを彼の故郷まで呼び寄せてしまうことになるのですから、まだまだ思慮が足りないですね。
しかも、キララ先輩や真白ちゃんまでいっしょに来てしまうし・・・・・・。
そして、結局、志乃ちゃんはそんな彼の意思を酌み、同時にかつて彼と関わりのあった少女を尊重して自らの役割を果たすのですから、ホント大したものです。
でも、それも彼のこの事件に対する一途で直向な行動がそうさせたのでしょうから、彼のことをやはり成長したものだと認めてあげるべきなのでしょうね。
そうでなければ、彼がこれから志乃ちゃんと共に歩んでいくことなどできるわけはありません。
彼女のことをしっかりと見つめ続け、手を携えて生きていくことなどできないのですから。
次巻ではいよいよ4月のあの事件が語られます。
このシリーズの冒頭で触れられた、最悪で強烈な再会の物語が。
イラスト担当 東条さかなさんのWS:DIABOLISM
- 過去記事
- 2008/03/09 [ 本日の1冊 『SHI-NO 夢の最果て』 ]
- 2007/11/11 [ 本日の1冊 『SHI-NO 支倉志乃の敗北』 ]
- 2007/06/10 [ 本日の1冊 「SHI-NO―呪いは五つの穴にある」 ]
- 2007/05/12 [ 「SHI-NO」 ]
追伸です。
今巻のあとがきではついに“浴衣志乃ちゃん”が見られます。
しかし!
出来ればカラーで見たかった・・・・・・。
そして、コミカライズ版 『SHI-NO』 がいよいよ 8/9 に発売予定です。
こちらもお楽しみに!
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