本日の1冊 『鋼殻のレギオス X コンプレックス・デイズ』 [ライトノベル]
鋼殻のレギオスX コンプレックス・デイズ (富士見ファンタジア文庫 あ 1-1-10)
- 作者: 雨木 シュウスケ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/09/20
- メディア: 文庫
雨木シュウスケさんの 『鋼殻のレギオス X コンプレックス・デイズ』 です。
今巻はドラゴンマガジン2007年4~6月号に掲載された短編シリーズに加筆をして、さらに書き下ろしの中編 『槍衾を征く』 を加えた構成になっています。
短編シリーズは、好意を寄せる異性にお菓子を贈って気持ちを伝える日、“バレンタイン・・・”もとい“バンアレン・デイ”に纏わるお話。
このシリーズ、出だしこそお遊びの番外編っぽい感じなのですけれど、実のところ物語の根幹に触れるいくつかの出来事が散りばめられていますので、ドラマガ未読の人はお見逃しのないように。
結構重要ですよ。
(それにしても、フェリちゃんの料理の腕前って・・・・・・、今回ばかりはカリアンがちょっと可哀想かも。)
書き下ろしはマイアス戦の直後、人知れずツェルニを舞台に巻き起こる出来事と、その最中にニーナが思い起こした、幼いころの彼女が電子精霊シュナイバルとの邂逅を果たしたエピソードを著した、これも今後の展開に大きく関わるお話です。
そんな感じの今巻ですが、短編も中編も、二人の人物が頑張っています。
一人はディックことディクセリオ・マスケイン。
既刊ですでに登場していますが、この短編でニーナの前に初めて姿を現します。
さらに中編では天剣授受者サヴァリスとの一騎打ちを見せるなど、随分と派手にやってくれています。
そしてもう一人は、いつもゴルネオの肩に乗っかっている獣娘、シャンテ・ライテ。
今巻のエピソードで物語の中での彼女の存在感が一気に大きくなりました。
ってか、今巻の主役は間違いなくシャンテですね。
シャンテがお気に入りの私としては、彼女の意外な姿に唖然とさせられると同時に、今後の活躍への期待が高まる一方です。
こうなると本編の続きが俄然楽しみになりますけれど、どうやら次巻も発表済みの短編と書き下ろしの中編になるようです。
「また!?」と言う声が聞こえてきそうですが、それを出しておかないと本編に戻りづらいってことでしょうね。
次巻は12月発売予定の模様です。
ではまた。
イラスト担当 深遊さんのWS:TEA TIME
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