本日の1冊 『“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店 5』 [ライトノベル]
不可思議な力を宿した“アンティーク”と呼ばれる器物たちに魅入られた人々の心模様を綴った物語。
御堂彰彦さんの 『“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店 5』 です。
今巻もこれまで同様、4章構成になっています。
- 各章のタイトルと内容は、
- 第1章 「幸運」・・・幸も不幸も気の持ち方ひとつというお話。
- 第2章 「希望」・・・人はどんなときでも「アイシテホシイ」と願っているのです。
- 第3章 「言葉」・・・そして愛されていたことに気づいたとき、人は……。
- 第4章 「本音」・・・お馴染み、刻也と咲のすれ違い話。
- という具合です。
第1章に謎の少年と少女が登場しています。
分かっているのは少年の名前が“駿”であるらしいということと、アンティークを集めているということ。
はたしてこの2人は、これからの展開にどのように絡んでくるのでしょうか。
第3章と第4章では、刻也と咲のお互いへの気持ちが垣間見られるとともに、咲の機微と彼女が抱えているものの一端に触れられます。
彼女を縛り付けている、“許されざること”とはなんなのでしょうか。
そろそろ、それが語られる時期が来ているのではないかと思うのですけれど……。
それにしても、今巻の咲は随分と表情が豊かです。
特に今巻のラストを飾る、タケシマサトシさんが描いた悪戯っぽい感じの咲は実に魅力的。
彼女、こんな表情もできるんですね。
いつか、満面の笑みを浮かべる咲を見てみたいな。
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