本日の1冊 『Kaguya 3 ~月のウサギの銀の箱舟~』 [ライトノベル]
彗星が月に衝突したことにより地球にもたらされた有機体≪アルテミスコード≫を体内に宿し、超常的な力を発現することとなってしまった≪ムーンチャイルド≫と呼ばれる少年・少女たちの物語。
鴨志田一さんの 『Kaguya3 ~月のウサギの銀の箱舟~』 です。
“宗太”と“ひなた”、青春してます。
とにかく、宗太の微妙に中途半端な自制心にはヤキモキさせられっぱなし。
そういう時代をとうの昔に通り越してきた身としては、もうむず痒くてたまりませんね。
ラノベですから、仕方ないですか。
お話はこのふたりのことだけではなくて、メインキャラの持つ背景や人間関係などをキチンと押さえながら展開してゆき、これが物語世界にしっかりと奥行きを与えています。
こういうことは当たり前のことだと思うのですけれど、そうでないものもたまに見受けられるのですよね。
その点、このお話は安心して読んでいられました。
逆に心配な点をひとつ。
今巻のカバー絵、だいじょうぶでしょうか?
ひなたの着けている水着、ただでさえ露出が多いのに、薄手なので肌が透けて……。
店頭だと下の部分が帯に隠れているのでセーフなのかな?
葵久美子さんがイラスト担当なので、らしいと言えばらしいのですけれど、次巻でははたしてどうなることやら。
8月の十五夜、ついにひなたのもとへ月からの迎えがやって来ます。
その圧倒的な力の前に力尽きようとするひなた。
そのとき、宗太とひなたのアルテミスコードにある異変が。
はたして、それがなにを意味するのか。
最初のかぐや姫はなにを知っているのか。
続きは次巻!
イラスト担当 葵久美子さんのWS:chilled house
(注意:18禁WSが開きます)
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