本日の1冊 『“文学少女”見習いの、初戀。』

“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫 の 2-8-1)

• 作者: 野村 美月
• 出版社/メーカー: エンターブレイン
• 発売日: 2009/04/30
• メディア: 文庫

遠子先輩が去ったあと文芸部部長となりほんの少し成長した井上心葉と、心葉を慕い文芸部へ飛び込んできた日坂菜乃を中心に描かれる、『“文学少女”シリーズ』の外伝。
野村美月さんの 『“文学少女”見習いの、初戀。』 です。

菜乃の直向さがよいです。

菜乃の心葉に対する直向な想いが時に突拍子もない行動に現れちゃったりもしますが、それが結局、“素”の心葉を早々に引きずり出してしまいますし、物語のクライマックスで心葉が“想像”しきれなかったところをフォローして彼に真実を気づかせるあたりは、“文学少女”として十分見込みがありますね。
肝心の文学についてはまだまだ苦手のようですが、大好きな心葉先輩と一緒にいるために努力しようとしている姿を見ると、ついつい応援したくなっちゃいます。

ただ、どんなに頑張ってもこの恋は……。
そのあたりが分かってしまっている身としては、菜乃の想いが募れば募るほど、切なさが胸に広がってきちゃいます。

菜乃の想いはどうなるのか、このあと菜乃と心葉はどのような関係を育んでゆくのか。
ふたりのお話はもう少し続くようです。




『“文学少女”シリーズ』の公式WS：プロジェクト・メモワール
http://www.bungakushoujo.jp/

竹岡美穂さんのWS：nezicaplant

関連記事：

2009/04/25 [ 本日の1冊 『“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ) 1』 ]

2009/04/24 [ “文学少女”がスクリーンに！ ]

2009/01/09 [ 本日の1冊 『“文学少女”と恋する挿話集 1』 ]

2008/12/14 [ 本日の1冊 『“文学少女”の追想画廊【ガレリア・デ・アール】』 ]

2008/08/29 [ 本日の1冊 『“文学少女” と神に臨む作家 下』 ]

2008/04/26 [ 本日の1冊 『“文学少女”と神に臨む作家 上』 ]

2007/12/26 [ 本日の1冊 『“文学少女”と月花を孕く水妖』 ]

2007/09/01 [ 本日の1冊 『“文学少女”と慟哭の巡礼者』 ]

2007/06/02 [ "文学少女"シリーズ ]

2007/06/01 [ 本日の１冊「“文学少女”と穢名の天使」 ]

2007/05/31 [ 本日の１冊「“文学少女”と繋がれた愚者」 ]

2007/05/31 [ 本日の１冊「“文学少女”と飢え渇く幽霊」 ]

タグ：ラノベ 野村美月 竹岡美穂 ファミ通文庫