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本日の1冊 『狗牙絶ちの劔 3 ―刀と鞘の物語―』 [ライトノベル]


狗牙絶ちの劔3  ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫)

狗牙絶ちの劔3 ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 舞阪 洸
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2009/05/20
  • メディア: 文庫



人であるうちに殺してくれと彼女は言った
せめて人として死にたいと

血が抜け落ちたような蒼白な顔に
切なげな笑みを浮かべて
呻くように
願うように

奇跡など起きはしないと

けれど彼は認めなかった
諦めたくなかった

なぜなら目の前の彼女はまだ人なのだ
たとえその身体が人ならざる者に成り果てようとも
彼女の心は人そのものなのだ

だから彼は信じる

奇跡は必ず起きると




舞阪 洸さんのWS:舞阪百貨店
http://maisaka100ka.serio.jp/

イラスト担当 うなじさんのWS:unaji-mir
http://unaji-mir.sakura.ne.jp/

関連記事:
2008/11/23 [ 本日の1冊 『狗牙絶ちの劔2 ―刀と鞘の物語―』 ]
2008/06/09 [ 本日の1冊 『狗牙絶ちの劔 1 ―刀と鞘の物語―』 ]



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