本日の1冊 『ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国』 [ライトノベル]
二次元アレルギーで純文学志望なのに、やむなく描いたラノベがなぜか大ヒットしてしまったカタブツ作家・“矢文 学”が、彼の作品の大ファンで聖地巡礼中だった腐女子少女・“明日葉”に一目惚れしてしまうことから始まる純愛系ラブコメ。
壱月龍一さんの 『ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国』 です。
とても優しく温かい物語です。
学と明日葉、そして彼らを取り巻くみんなが持っている「好き」と「勇気」が、余計なものも足りないものもない受け入れやすい文章で、しっかりと丁寧に描き込まれています。
なので、ともすれば世間一般では変わった趣味と捉えられがちな世界をメインに描かれているのにもかかわらず、なんの引っかかりもなく、至極自然に物語に溶け込むことができました。
これは決してpochiがそちら側のエリアの住人だからってことだけじゃないと思います。
(たぶん…。)
ちなみにこの作品、pochiがこれまで読んできたラノベでは初めて、あとがきがありませんでした。
なので、はたしてこれが1巻きりなのか、はたまた続きがあるのかを著者の言葉で確認することはできないのですけれど、たとえば学の二次元アレルギーの原因を作ってしまった彼のお姉さんや図書館司書の源さん、明日葉の幼なじみの渚などなど、ドラマがありそうなキャラがまだまだたくさん居ますので、あと2・3巻は期待できそうな気がします。
ってか、ぜひ読んでみたいです。
壱月さん、いかがでしょうか?
ぜひぜひ、どうぞよろしくです!
イラストも作品の雰囲気を実に良く捉えていて秀逸です!
イラスト担当 裕龍ながれさんのWS:常温解凍
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