本日の2冊 『桜の下で会いましょう』『桜の下で会いましょう 2』 [ライトノベル]
精神世界と物質世界とを結びつける力場≪エーテル≫を映す≪真理の瞳≫を持つ高校生・加賀谷涼と、結界で閉じられた箱庭にひとり暮らす桜色の少女・桜花が出逢い、始まる物語。
久遠くおんさんの 『桜の下で会いましょう』『桜の下で会いましょう 2』 です。
結構楽しめました。
優しさや厳しさ、そして切なさをバランスよく配置したメリハリの効いた構成にページを捲る手を止めることができませんでした。
錬金術やエーテル、ホムンクルス、賢者の石などといった耳慣れたアイテムを使って世界の成り立ちを示し、そこに少年・少女の想いを絡めて綺麗に仕上げられていると思います。
途中、ほんのちょっぴり「おや?」と思うところもありましたが、それがまるで尾を引かないくらい、面白さが勝っていました。
ただ一つ残念なのが、この物語がどうやらこの2巻でお仕舞いらしいということです。
まだまだ解き明かされていない謎や楽しめる要素がたくさんあるというのに実に勿体ない。
たとえそれが何年後になろうとも、続きを書いてもらいたいと、切に願っています。
本書の絵師・高畑ゆきさんが作画を担当している漫画家ユニット“FLIPFLOPs”のWS:FLIPFLOPs ONLINE
http://www.flipflops.jp/
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