本日の1冊 『あかね色シンフォニア』 [ライトノベル]
楽器はできないけれど、音楽に関係する部活をしたいと思っていた“茜根そな”が、ふとしたことがきっかけで、DTM部に入部することから始まる物語。
瑞智士記さんの 『あかね色シンフォニア』 です。
ふわふわでほわほわ。
これがこの作品を読んだ第一印象です。
いつも前向きなヒロインのそなや超恥ずかしがりやの白滝弥耶、そしてピアノに秀でたお嬢様の茅野柚葉の邪気のない会話に触れていると心が洗われるようで、まるで雲の上をゆったりとたゆたっているような気分になります。
いったいどうしたらこんな良い娘さんが育つのでしょうか…。
しかし、ま、当然ながら、それだけではこのお話は成り立ちません。
そながDTM部に入るきっかけを作った傍若無人を絵に描いたような部長の女郎花祭子、長身で沈着冷静なDJ・宮内かがり、プライドの高さではDTM部随一のちびっこツインテ・宝船千夜子、そして軽音部のカリスマ・鷺宮椿姫といった一癖も二癖もあるキャラが加わって、周りをいい具合に引っ掻き回してくれているからこそ、お話が面白くなっていますし、そなたち3人のふわふわぶりも引き立っているんですよね。
今巻は、丸々1冊をキャラとDTMに必要な基本的な機材などの紹介に費やした感じです。
なので、本格的なDTMに踏み込むのはこれからのようです。
はたして、自分の才能を自覚したそながどんな音楽を創造してゆくのか。
見どころはここからですね。
瑞智士記さんのWS:++[weißsequenz]++
イラスト担当 きみしま青さんのWS:KOHARUCHAYA
* * * 本日のおまけ * * *
幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 木ノ歌 詠
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
瑞智士記さんが、“木ノ歌詠”というPNで書かれていたときに発表された 『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』 です。
ふたりの少女の邂逅を描いた、とても素敵な物語。
pochiの大好きな作品ですので、ぜひ読んでみてください!
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