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本日の1冊 『竜王女は天に舞う』 [ライトノベル]


竜王女は天に舞う―One-seventh Dragon Princess (MF文庫 J) (MF文庫J)

竜王女は天に舞う―One-seventh Dragon Princess (MF文庫 J) (MF文庫J)

  • 作者: 北元あきの
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/11/21
  • メディア: 文庫



空と雲海の狭間に大小様々な島が浮かび連合国家を形成する世界で、魔術士養成学校<竜の箱庭>で学び、学校の任務のために担任やクラスメイトと共に飛行船に乗り込んだシグ・ヘンケルスが、偶然見つけた棺に刻まれた古い言葉を詠唱することにより、伝説に謳われる7人の竜王女の一人、ルノア・ローゼンタールの封印を解いてしまうことから始まる物語。

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞、佳作受賞作、北元あきのさんの 『竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess』 です。



毎度同じ言葉で恐縮ですが、面白かったです!
たとえ佳作と言えども、決して他の新人賞受賞作に引けを取りませんよ、この作品!

物語の流れは、まず序盤で主要キャラの位置づけを明確にし、中盤では主人公が各キャラとの関係を深めながら展開を広げ、終盤に二重三重のどんでん返しを含めたクライマックスを持ってきて、ラストは主人公がきっちりと締めくくるというもの。
こう書いてみると、至極当たり前の構成のように思われるかもしれませんが、それをバランスよく綺麗に配置して、しかも違和感なく読ませる作品って実はなかなかないんじゃないでしょうか。
そういう意味では、この作品、他の受賞作に引けを取らないどころか、十分勝っていると思います。

ただちょっと気になるのが、全体的に泥臭いというか、爽快感が足りない印象があるところ。
もうちょっと、主人公がかっこよく剣技を決めるシーンがあったり、ルノアが超人的な力を発揮するようなシーンがあってもよかったんじゃないかと思うんですよねぇ。
折角、剣と魔法の世界なのですから。

ま、いずれにしても、面白かったという言葉に嘘はありません。
<ヴァルハラ舞踏会>の行く末も気になりますし、このままシリーズになってくれると嬉しいですね。




イラスト担当 近衛乙嗣さん(&淺木柚乃さん)のWS:CLOSET CHILD WIRED
http://www.closetchild.net/


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