本日の1冊 『神さまのいない日曜日』 [ライトノベル]
十五年前、神様は突然人の前にあらわれて言いました。
「あの世はもはや満杯だ。この世もすぐに行き詰まる。ああ失敗した」
その言葉だけを残して神様は消え、当時この世の春を謳歌していた人間は驚いて震えました。
種族として一億年も生きていない彼らが神様に会ったのは初めてのことでした。
その初めての言葉が、別れの言葉だったのです。
その日から人は死ななくなりました。
心臓が止まっても肉が腐っても、死者は蠢くのを止めませんでした。
その日から人の子どもは生まれなくなりました。
(前章「神話を愛する人のために」より)
墓守として村人に育まれた12歳の少女・“アイ”と、凄まじい美貌と不老不死の身体を持つ“
第21回ファンタジア大賞、大賞受賞作、入江君人さんの 『神さまのいない日曜日』 です。
ある日突然世界を捨てたと言われている神様。
神様は、ホントはこの世界をどう思っているのでしょうか。
アイという存在は、はたして偶然の産物なのでしょうか。
ハンプニーに起きた奇跡は、その救いは。
そして、突きつけられた運命に逆らうべく顔を上げたアイの想いは……。
望みを叶えようとしているのは、はたして……。
入江君人さんのblog:×堂ブログ(バッテンドウブログ)
http://d.hatena.ne.jp/mana-7sea/
イラスト担当 茨乃さんのWS:Eefy
2010-02-06 17:57
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