『玻璃の空』

	有馬啓太郎さんとPOPさんが中心になって世に出された逸品、『玻璃の空』です。 コミック、小説、音楽と、異なる3つのジャンルで構成されたこの作品集の共通テーマは座敷童。 このテーマで、コミック編では有馬さんがほのかな郷愁に包まれた切なげな物語を、そしてDmyoさんが谷川流さん原案の可愛らしい4コマを描かれています。 小説編ではヤマグチノボルさんがゆったりと優しい短編を、そして長谷敏司さんが得も言われぬ独特の雰囲気の中編を、いずれもPOPさんとWakaさんのイラストを添えて提供されています。 音楽編では収録されている5曲のうち、「玻璃の空」のサビと「蜻蛉の瞳」のボーカルラインを有馬さんがイメージを提供し、さらに2曲とも作詞をPOPさんが担当されています。 これを Sound Online のTsukasaさんがいい感じの曲に仕上げ、さらに楽曲を加えて、とてもバランスの良い1枚に纏めあげています。 ちなみに、実はもう1曲、ボーナストラックがあるのですが、ちょっと疑問。 なぜここで不気味社なの？ どのジャンルのどの作品も皆とても素晴らしいと思うのですけれど、あえて一つだけ「これは！」というものを挙げるとすれば、音楽編の「蜻蛉の瞳」ですね。 コミック編の有馬さんの作品のイメージととても良くマッチして、なんとも切なげで胸に響いてくる素敵な曲に仕上がっていると思います。 最近聴いた楽曲のなかでは一番のお気に入りです。 この作品集に触れて強く感じたことは、それぞれのクオリティの高さもさることながら、3つの異なるジャンルがしっかりと溶け合って、一纏まりの作品を形作っていることの素晴らしさです。 これってすごい事だと思います。 これだけのものを作り上げることに掛けられた情熱は計り知れないものがありますね。

[ 携わった人たちのWSなど ]

有馬啓太郎さんのblog：ワルワルブログ
http://www.waruwaru.com/

POPさんのWS：ElectromagneticWave
http://www.ne.jp/asahi/magneticwave/popcan/

TsukasaさんのWS：SoundOnline


DmyoさんのWS：Dmyo*SnowRing


ヤマグチノボルさんのblog：hexagon
http://hexagon-noboru.blogspot.com/

長谷敏司さんのblog：青灰色blog
http://pub.ne.jp/para_shift/

WakaさんのWS：おいるぱんけーき


音楽編「～篭メ～」のボーカル 三澤 秋さんのWS：秋の空
http://anraku.nothing.sh/akisora/

デザイン担当 tatsさんのWS：TATSDESIGN
http://www.tatsdesign.com/

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