本日の1冊 『青年のための読書クラブ 1』 [コミック]
深き伝統を誇る聖マリアナ学園の正史から抹殺された“事件”を綴る物語。
桜庭一樹さんの原作をタカハシマコさんが描く 『青年のための読書クラブ 1』 です。
なんとも不可思議な感覚です。
かくも淡々と、実にあざとく、優しく語りかけるように、激しく突き放すように物語の世界に引き込まれてゆくうちに、若干の不快感とそれにも増して押し寄せてくる快感をない交ぜにした奇妙な感覚に見舞われています。
このような状況に陥って、些か戸惑いつつも、私の手は今も震えたまま、半ば衝動的にキーに向かっています。
桜庭さんの原作を読んでいない私にとって、果たしてこれが元々原作の持つ魅力なのか、それともタカハシさんの為せるものなのかはさておき、久しぶりに湧き上がる何かを感じ、それをひたと抑えながら、ただただページを捲ってゆくという至福のときを愛でることができました。
その事実を今ここに伝えたい。
それはいつもの私自身のことばで。
これは面白いよ! ぜひ読んでみてね!
桜庭一樹さんのWS:Scheherzade
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