えれっとさんの 『カタリヨシノ』

2007年の冬コミ（C73）で映像系同人サークルloosが頒布したビジュアルクリップ 『オモイヨシノ』 を、イラスト担当のえれっとさんが自らコミカライズされたCOMIC1★3頒布本、『カタリヨシノ』 です。

えれっとさんらしい、ふんわりと優しい作品です。

物語は、陰陽師見習いの女の子が、亡くなったお母さんがいつも満開にしてくれた、普段は花をつけない桜の木“オモイヨシノ”に、花を咲かせようとするお話。
女の子やお母さん、お婆さん、彼女の式神、そしてお友だち（？）の想いがじんわりと胸に沁みて、心がふわ～っと温かくなります。

ここで「あれ？なんかクリップのイメージと違うんじゃない？」って人もいらっしゃいますよね。

『オモイヨシノ』 はポップな曲調の楽曲 『恋詠桜』 に乗せてテンポ良く流れてゆく感じで、女の子とお母さんと式神だけが登場する、“恋”を意識した雰囲気のクリップ。
これはこれでとってもいい感じの作品です。
私も大好き♪

なので、正直私は、『カタリヨシノ』 は女の子の恋心を描いたお話なのかな？と思っていたのですよ。
でも、この作品を読んであらためて 『オモイヨシノ』 を観てみると、楽曲は置いておくとして、まさにえれっとさんの描かれたお話そのものにしか見えなくなってしまいました。

「なるほど、これってそういうお話だったんだな～」って感じです。

『オモイヨシノ』と『カタリヨシノ』、この2つの作品に触れて、ベースは同じでもいろいろな表現の仕方や楽しみ方があるんだよねってことをあらためて感じたpochiなのでした。
（あ、1つ前の記事と同じ締めくくりだ）



えれっとさんのWS：うつらうららか


loos WS：
http://loos.jp/

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タグ：同人誌 えれっと うつらうららか COMIC1