本日の1冊 『Chrome Closed Chronicle 2』 [ライトノベル]
Chrome Closed Chronicle2 ―クロム・クローズド・クロニクル―
- 作者: 日下 弘文
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/02/20
- メディア: 文庫
日下弘文さんの 『Chrome Closed Chronicle 2』 です。
あー、物足りない!
今巻の感想は、この一言に尽きます!
共に歩んでゆく信頼できる仲間を得て、人々の心を掴みながら、真の敵と世界の謎に挑んでゆく…。
展開自体は、描かれているとおりの流れになるんだと思います。
ただ、いろいろな要素を盛り込んでいるわりには、どこを取っても描かれ方がフラットで、見せ場もぼけてしまい、盛り上がりが感じられないのです。
前巻では物語の進行と上手くマッチしていた軽めの文章が、今巻では裏目に出てしまったのでしょうか。
実にもったいないと思います。
でも、だからと言って、「もう続きは読まない!」というつもりはありません。
先ほども書きましたが、展開自体は良い流れだと思います。
なので、この先、アイリーシュたちが真実を目の当たりにしたときどのような行動を起こすのかをもう少し見守るつもりです。
今巻ではあまり出番がなかったセレーナの活躍も見たいですしね!
ということで、次巻に期待です!
日下弘文さんのWS:Pangaea
イラスト担当 黒銀さんのWS:D.S.B.
関連記事:2009/10/29 [ 本日の1冊 『Chrome Closed Chronicle』 ]
本日の1冊 『ヴァンダル画廊街の奇跡』 [ライトノベル]
かつて一度だけ、本当の星空を見上げたことがありました。
中学生の時分、街の灯りが欠片も届くことのない北海道の山中でのことです。
親戚の用事に同行した私は、街路灯一つない山道の最奥に佇む一軒家にたどり着きました。
しばらくして用事を終えたらしい親戚が「駄賃にいいものを見せてやる」と言うので何だろうかと思っていると、ふいにそれまで周囲を照らしていた車のライトと家の明かりが消え、辺りは闇に包まれてしまいました。
突然のことに驚きながらも、親戚の「上を見てみろ」という声に従い視線を上げると、そこに広がっていたのは光の洪水。
まさに満天の星空だったのです。
圧倒されました。
自分がそれまで見てきた夜空とはまるで比べ物にならない世界がそこにはありました。
はたしてどれくらい見上げていたのか、たぶん1分程度のことではなかったかと思いますが、それでもその光景を目に焼き付けるには十分な時間だったのだと思います。
なぜなら、今でも私の脳裏には、あの漆黒にきらめく星々の瞬きがたしかに息づいているのですから。
『ヴァンダル画廊街の奇跡』 でエナが描き出す、人の心の中にあるたった一枚の、そして最高の絵画のように。
イラスト担当 望月 朔さんのblog:ATELIER・LUNA
本日の1冊 『神さまのいない日曜日』 [ライトノベル]
十五年前、神様は突然人の前にあらわれて言いました。
「あの世はもはや満杯だ。この世もすぐに行き詰まる。ああ失敗した」
その言葉だけを残して神様は消え、当時この世の春を謳歌していた人間は驚いて震えました。
種族として一億年も生きていない彼らが神様に会ったのは初めてのことでした。
その初めての言葉が、別れの言葉だったのです。
その日から人は死ななくなりました。
心臓が止まっても肉が腐っても、死者は蠢くのを止めませんでした。
その日から人の子どもは生まれなくなりました。
(前章「神話を愛する人のために」より)
本日の1冊 『夜魔 -怪-』 [ライトノベル]
本日の1冊 『人類は衰退しました 5』 [ライトノベル]
本日の1冊 『夜魔 -奇-』 [ライトノベル]
本日の1冊 『天穹のカムイ』 [ライトノベル]
夢の中で出逢った少年と少女
ふたりの願いは本当に叶ったのでしょうか
少年から思い出と感情を、そして大切な人を奪い
未来を救うために未来を投げ出すこと
それは少女の本当の願いだったのでしょうか
消えてしまった少女は何も答えてはくれません…
ハセガワケイスケさんのWS:ichigo*girly
http://ichigo.girly.jp/
イラスト担当 七草さんのWS:ver.793